「動悸」とは、心臓の拍動が自分で分かるほど強く打っている状態です。大勢の前で話すなど緊張状態にある時や、激しい運動をした後に動悸が起こるのは自然なことです。
しかし、日常生活の中で平静に過ごしているのに動悸が起こるのは、肉体的あるいは心理的に何らかの異常が発生している可能性があります。
動悸の原因は現在でも明確にわかっているわけではありませんが、大きく次の 4つが原因と言われています。
1.過度な興奮や緊張状態
過剰な興奮状態のときや、不安や緊張や恥かしい思いをしたときには、脈が速くなることがあります。これは自律神経の働きによって体が興奮して起こる生理的な反応です。このように原因が明確なときは基本的には心配ありませんが、安静時にも関わらず動悸を感じる場合は、病院で検査を受けましょう。
2.カフェインやアルコールの飲みすぎ、喫煙
お茶やコーヒーに含まれるカフェイン、アルコール、ニコチンなどには自律神経を刺激し、血圧を変化させて脈拍を速める作用があります。これらを摂りすぎると、胸に苦しさを感じたり動悸を引き起こすことがあります。アルコールは適量をたしなみ、タバコは禁煙するようにしましょう。
3.動悸の原因となる主な疾患
動悸の多くの原因は心臓病ですが、若い女性に多いバセドウ病(甲状腺機能亢進症)、うつ病などの精神疾患などでも動悸を感じることがあります。また、女性の場合、更年期や妊娠中など、女性ホルモンの分泌量が変化することによって動悸の発作が起きることもあります。
4.薬の副作用
低血圧、狭心症の治療として血管を拡張する薬や、腸の働きを抑えるために交感神経を強く刺激する薬を服用していると、動悸の症状を引き起こすことがあります。また、糖尿病の治療のためにインスリンを過剰に投与してしまうと、低血糖に陥り動悸を招きます。逆に、高血圧や心臓病の治療薬を中止した後に動悸が起こることもあります。
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